独り相撲日本代表

取るに足らない戯れごと

うつぶせ山くん

「怖い夢」を見たことはありますか?目が覚めたあとに夢でよかった…と胸を撫で下ろした経験が私には何度かあります。

 

怖い夢を見る時は、「現実での不安感」が大きく関係していると言われています。夢を見るくらいですから熟睡できていないのでしょう、去年の9月に怖い夢を見ました。

 

3日連続で見たことのない同じ人が、日を経るごとに距離が近づいてくる、といった夢です。今日はその日見た夢についてお話しさせていただきたいと思います、夢の話なので設定が無茶苦茶なのはご愛敬。

 

 

 ①日目、

私はスクランブル交差点のど真ん中にいました。 たくさんの人が交差点を行き交います、その中50m向こう、ただ1人立ち止まって私を凝視してくる少年?おじさん?がいるのです、普通は顔は見えませんが、夢の中特有のカメラワークが仕事をしました。「誰か見てるな」その瞬間彼の方にカメラがアップし顔があらわになりました。香川照之の顔をした身長130cmくらいのランドセルを背負った少年でした。現実ならば大爆笑間違いなしなのに。1日目は彼の顔がわかったところで目が覚めました。

f:id:yellowrace:20191230095317j:image

 

 ②日目、

私は近所の公園にいました。ベンチにでも座るかあ、近くにはブランコに乗った彼が奇声をあげながら大車輪をしていました。現実ならば大爆笑ですよね。彼に気づいた私は何を血迷ったのか話しかけに行ってしまったのです。「あれ?昨日も会ったよな?」厳密に言えば会っていません、凝視されていただけ。すると「お前の名前は?」そう言われました。質問に答えていないじゃん、そう思いつつフルネームで返しました。私も彼の名前を尋ねてみると「うつぶせ山。高校3年生。」と答えました。「ええ名前やん!」あたおかな返答をしました。しかもランドセル背負ってるのに高校生?しかしながらここは夢なので違和感が仕事をしません。そこからの記憶が曖昧なのですが、私が彼の何かしらを馬鹿にしたらしいのです、その瞬間、

 

 

「グギギ‥」音を立てて彼の顔がねじ曲がりながら、(パーフェクトヒューマンみたいに)フクロウのように関節を無視して回転していくのです。「さっきよりもいい人」という世にも奇妙な物語の作品をご存知でしょうか?まさにあの顔で叫びながら追いかけて、

 

 

 

 

 

f:id:yellowrace:20191230103126j:image

 

 

 

叫びながらバックミュージックに世にも奇妙な物語のBGM、怖すぎますよね、

私は逃げなきゃと思い走り出します。追いかけてきます。あと少しで捕まる!そこで目が覚めました。あの時の光景はハッキリ覚えています。「うおあ」って言いながらゴミ箱を倒して目が覚めていました。ネットですぐにうつぶせ山と検索しましたが何も出てきませんでした。流石に2日連続で知らない人が出てくるのはおかしくないか?しかも距離を詰めてきている。そう思い姉に相談しました。姉は彼の名前がうつぶせ山であることに大爆笑して真剣に取り合ってくれません。この時は私もビビり倒していたので少し不貞腐れて寝床につきました。明日は出てくるなと思いながら、

 

 ③日目、

畳一枚分の狭い狭い部屋に私は立っていました。私の頭上には手足を縛られて垂らされ口元にテープが貼られている男がいるのに気づきました。その時が人生で一番恐怖を覚えた瞬間でした。しかしながら動けません逃げられません。夢の中で金縛りに遭っていたのです、しばらくするとゼロ距離、私の前に顔のねじ曲がったうつぶせ山くんが出てきました。私に向かって目をひん剥き口元をパクパクさせているのです。よく見ると、

 

 

 

 

 

「あそぼあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼ」

 

 

 

 

 

私にはそう読み取れたのです、その瞬間うつぶせ山くんがブリッジしながら、全速力で私を追いかけてきたのです。(畳1枚分の部屋だったのにその瞬間から走ることのできる場所に変化したのです)また私は逃げます。追いかけてきます。逃げきれそうだと思った次の瞬間、吊るされてた男が私の目の前で落ちてきたのです。体がぐちゃぐちゃになったそれを見て私は倒れました。そこで目が覚めたのです。 後味が最悪ですがこの日を境にうつぶせ山くんは現れていません。

 

 

 

後日「知らない人、夢に出てくる、心理状態」と検索してみました。知っている人が夢に出てきたらその人に好意を抱いており、知らない人の場合なら自分が現実世界でできないことをその人に投影させているらしいのです。なるほど、つまり私はうつぶせ山くんに自分のしたいことをさせていたのですね。そこで彼の行動をまとめてみたいと思います。

 

 

①グギギと言いながら顔を回転させる

②目をひん剥き遊ぼうとうったえる

③ブリッジをしながら全速力で走り回る

 

 

もうそれは変質者。確かに考えてみるとこの時期はアルバイトが忙しかったし、休みなのにアルバイトのせいで友達との予定が合わないこともたくさんありました。うつぶせ山くんの正体とはアルバイトのせいで友達と遊べず、ストレスの溜まっていた私のことだったようです。

 

 

なぜ香川照之なのかは分かりません。

 

 

彼が出てこないためにもアルバイトを辞めるべきなのかもしれません。しばらくの間何も考えずに思う存分遊びまくりたいと思います。

 

 

ひょっとすると、

 

うつぶせ山くんはあなたの夢の中にも出てくるかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

それではまた。

もしもしキッコーマンです。

イタズラ電話といえば大概変態のおっさんが下着の色を聞く際にやりがちな手法であり、そうでなくとも後に電話番号を確認するとアダルトサイトからの架空請求だった、というパターンが遥か昔にはよくあったらしい。しかしながら私の一つ上の先輩がそれにまんまとかかってしまい、号泣しながら親に相談した、という笑い話により「知らない電話番号なら放っておくべき」という良策を学びました。というわけで今回の話題は「イタズラ電話」

 

 

 

少し前にキッコーマンから私へ電話がかかって来たことがあり、忘れられない思い出になりました。キッコーマン社長である私に次のプロジェクトは何にするか聞いてくる」という内容でした、意味がわかりませんよね、私も意味がわかりません。去年の3月のことです。

 

 

 

自分の携帯からだと知らない番号なのでスルーした後にネットで調べるのですが、家の固定電話にそれはやって来たのです。「もしもしキッコーマンです。」「社長、今回のプロジェクトはどうしましょう」どこから突っ込んだらいいのか分かりません。「もしもしキッコーマンです。」という語りは合っているのか定かではありませんが、せめて支店名を入れるべきではないでしょうか。醤油瓶が電話口で語りかけているようでウケますよね。プロジェクトなんてもん知りませんし、「しゃ、社長はいません。」勢いでそう答えたのですがなんの答えにもなってませんでした。バカみたいで笑えますね、

 

 

f:id:yellowrace:20200105202710j:image

 

そしたら相手は相手で「あ、ああ‥」となり電話は切れました。今となっては社長のふりをして何かしら答えておけばよかった。と後悔しています。「飲む醤油をつくろう」とか「"醤油の魔神"を公式マスコットキャラにしよう」みたいな、ドリームマッチで話題になったから良策だと思います。まあ当時であれば「醤油の魔神ってなに?」って感じでしょう。

 

 

何かしらの勧誘と言うわけでもなかったので相手側のメリットは皆無なわけです。

 

 

なのにどう考えても間違い電話であるのになぜキッコーマン側が「あ、ああ‥」とまるでたまたま知らない人にかけてしまった風にしたのかが疑問なんです。どういうこと?

 

考え得るなら電話をかけた方があの醤油会社ではなく、純粋にハーフの方だったかもしれないという事。

KIKKOMANというIKKOの2番煎じのような名前の会社員が、社長に電話をかけたのでしょうか。その結果間違い電話で私のところへ来たのか?それは無いにしても仮にキッコーマンの人だったとしたら、もしもしキッコーマンですは大分攻めた自己紹介ですよね。新人かな、

 

 

今回こそイタズラ電話に出たのが私でしたが祖父祖母が出てしまったらどうなっていたのだろうか、知りたいので、キッコーマンさん(?)またお電話よろしくお願いします、お待ちしております。後アダルトサイトで大目玉を喰らった彼とも久々に話したいので連絡お待ちしております、

 

 

 

 

 

 

そうです。ソフトテニス部の大崎先輩、メガネがトレードマークの貴方のことです、

 

守銭奴のひとりごと

期間限定」「新作」という言葉ほど胡散臭いものはありません。いずれ好評につき延長決定!」「お客様の声よりレギュラー化!」というポスターが貼られて、どうせ旬な時期を過ぎれば半額になる。お金を出すのは決して悪い事ではありませんが、何でもすぐに飛びつかずに少し待った方が良いこともあるのではないでしょうか?

 

 

 

 

余計なお世話と言われれば返す言葉がありません。何が言いたいかというと友達にこの会話をして「お前はケチやな」と言われたので、そいつに抗議の意味を含めつつ私なりのお金についての考えを少し話したいと思うのです。

 

 

 

私はケチではなく、倹約家です。ケチとは自己投資はもちろんせず、周りの人達の特別な時にでも出費を出し惜しみをする人のこと。倹約家とは節約する時には節約し、必要な時に出し惜しみせずお金を出す人のことです。私は倹約家です。

 

 

セールの時にでも「〇〇%OFFという言葉に騙されているだけで本当に欲しいのか??」「こんなデザインの服は他の店にもある。」と思うとお金を出すのが惜しく思えてきます。かといって他の店へ行っても「本当にこれは欲しいのか理論」により1時間粘って何も買わないこともザラにあります。人が何かにお金をかける理由は様々です。汗水たらして自ら稼いだお金で何をしようがそれは個人の自由。たまたま私が「それを買わなければ生きていけないのか?」その極論に落ち着いてしまっただけなのです。

f:id:yellowrace:20191231220514j:image

 

しかしながら他人にお金をかける時には話は別。家族の誕生日でのプレゼントや友達の家へ遊びに行く時、泊まらせてもらうときの手土産などには惜しみなくお金を出します。そこでケチってしまうと人としての価値を自ら下げていると思うのです。

 

 

 

偉そうなことをほざいていますが理由のない、友達内でのよく分からないノリでのお金の使用は意地でも使わないつもりです。(男気ジャンケンで負けた人が全員分奢りやで〜と始まるあのノリです。)あんなの意味がわかりませんし全く面白くありませんよね。自分が納得できる理由なら他人に惜しみなくお金は使えるのですが‥そういう意味では「出し惜しみ」をしてしまっているのでしょうか、ノリの悪い人物だと思われているのでしょうか。

 

 

 

そんな角度から見れば私は倹約家とは言えなさそうです。ケチの同義語に守銭奴」(しゅせんど)という言葉があります。「金銭に対する欲が強い」という意味でお金を稼ぐというよりも、貯金を生きがいにしておりお金の使い方にシビアであるような人を「守銭奴」といいます。

 

 

 

どうせ同じケチという意味なら守銭奴と言ってもらった方がかっこいいですよね。

「お前ってミラノ風ドリアしか食べへんな、ほんまに守銭奴やな〜」

ほら、かっこいいでしょ。そう呼んでください。

 

 

 

それでは本日の記事は終わらせていただきます。独り相撲日本代表改め、守銭奴日本代表がお送りしました。

 

それではまた。

松本人志になりたかった日

人には「向き」「不向き」というのはあるもので、初めてのアルバイトであるスポーツトレーナーをしてつくづくそう思いました。

 

 

以前であれば友達が「俺って〇〇に向いてないな」そんなのを聞くと"そんなのは努力不足であって、ただの甘えではないか"そう考えていましたが、単なる思い違いだったようです。少し前まで働いていたスポーツクラブがいわゆるブラック企業であり、時間外労働や休日出勤が当たり前、そういった環境でしたが、他のブラック企業と明らかに違う点がありました。

 

 

それは、「好印象を与えるために客との会話ではできるだけ笑いを起こさなければいけない」という掟。間違って吉本に入ってしまったのかと思っちゃいました、もっと言えば「すべらない話」を用意した上で接客しなければいけないという地獄。「ああ、自分が松本人志だったらこんなに苦労しないのに」と自身の口下手さをひどく恨みました。

 

f:id:yellowrace:20220121022623j:image

具体的にどういった状況ですべらない話をするのか、職場内に大きいスタジオルームがあり、私はそこでスタジオレッスンの講師として週に2回担当していました。大まかに

 

①レッスンが始まる15分前にスタジオを開けておく

②お客さんを招いた後にトレーニングで使う音源や器具を用意する

③トレーニングの大まかな流れを説明し時間が来たらトレーニング開始

 

という流れの中、準備諸々含めても10分前後は暇な時間があり、それまでは前にいるお客さんとたわいもない雑談をしていました。ある日のレッスンの前、上司に呼ばれて「お客さん集めた後とか暇な時間できるやろ?場を温める意味でもなんか小話でもしてよー、今回は俺見とったるから」そう言われたのです。あなたが見てくれたからってどうなるって言うんだ、教えてほしい。

 

今までこんな無理難題を押し付けられたことはありません。「ミッションインポッシブル」のトムクルーズでもサジを投げる案件でしょう。もしくはオーシャンズのメンバーでも達成できません。

f:id:yellowrace:20200331204612j:image

 

だって落語家とかお笑い芸人じゃないですから、その日のトレーニングメニューも考えなくてはいけないのに小話を用意しろというのですか、

 

その日は「最近見た変な夢」という話を、半ばお客さんの反応に怯えながら、半ば自分は世界で1番面白い人間だ、と言い聞かせながら話しました。

 

M-1グランプリの芸人の話ではありませんよ。

 

 

それまでは雑談って感じだったのが急に校長先生の朝礼のように1人で、マイクをオンにした状態で上司やお客さんの前で話す形式に、もはや落語家同然です。1人でずっと話し続けるスタイルなのでお客さんが反応してくれる事もなく、もちろんウケませんでした。お客さんも「あいつ何か急に話し出したぞ」「そんなんよりも早くトレーニングしてくれ」と言った感じで困惑気味、場はしらけ切っていました。私が一番困惑してたんですけどね、

 

 

レッスン終了後に上司に呼ばれ、「あんな感じあんな感じ、来週も期待してるで、」そうにこやかに彼は言い去り、私はこのスポーツクラブにイロモノ担当として採用されたのかなあ、と疑問に思いながら、来週の話を考えていました。計算すると週に2回、月に8回すべらない話をしなければいけない、そう考えると、今まで楽しくバイトをしていたのが嘘のように行きたくなくなりました。

 

 

その「条例」が出された2ヶ月後、スポーツトレーナーではなく、話のために面白いことばかりを考えようとする三流芸人へと成り下がった私は、アルバイトを退職しました。辛い作業ではありましたがトークのスキルは上がったと確信しており、絞りに絞り上げたその時の「すべらない話一覧」を律儀にメモに残してあります。

 

 

f:id:yellowrace:20200331204102p:image

 

 

次のアルバイトを探す際には募集要項に「すべらない話必須」と書かれているところは避けようと思います。

 

 

 

うかつにもバイト先にトレーニングシューズを忘れてきてしまい、また行かなくてはならないのです。また私は上司や同期にも「すべらない話」をする事になるのでしょうか。

 

 

 

その時にはお世辞でも良いので「すべらんなぁ〜」とは言って欲しいものです。

園子温って初見では読めないよね

趣味の一つに映画鑑賞があります。姉の影響もあり中学生辺りから暇な時には映画を見ていた記憶が存在しており、いわゆるB級映画(突っ込みどころが多かったり起承転結が皆無、メッセージ性がないもの、非常にわかりにくいもの。例を挙げるならピンクとグレー、やパプリカなど)を見るのもひとつの楽しみでもあり、感動系、パニック系、恋愛系、色々なジャンルがあります。たくさんの作品を見てきた上で私が1番好きなのは「人間の怖さ」が見れる映画です。

 

 

何故かって言われたら難しいのですが

①「狂気じみた人間」の顔や行動を見るのが好きだから。具体的に言うと「狂ってる人」って感情をむき出しにするんですよ。自分にはできない、持っていないモノだから少し羨望の目で見てしまいます。

後みんな目がキラキラしてるからいい。狂った人に襲われている側の人間を見るのも好きです。普段は襲う側の人間が狂人に出会うことによって襲われる側になる。命乞いをする時の、相手から逃げ惑う時のみっともなさ、そんな人間臭さを見るのがとても大好きです。

 

②人間には少なからずとも闇を抱えており、ある日突然狂うこともありえるし、下手なホラー映画と違って現実味がある故に映画に入り込みやすい。

 

でしょうか。逆にアニメやファンタジーは現実味が無いのでいまいち頭に入ってこないですし、普通に面白い映画でも「これ続編もありそうな終わり方やな‥製作陣も味をしめてるのかな?しょーもないなあ」と余計なことばかり考えてしまいます。ちなみにドラマは週一回の放送っていうやり口がうざったいから見ません。まじで。昔友達に貸してもらった転生系の漫画とかほんとに面白くなかったのは秘密です。

 

 

さて本題に入りましょう。先日

園子温監督の冷たい熱帯魚という作品を鑑賞しました。内容としては冷め切った家庭である社本一家(父、母、娘)3人が父の同業者である村田という人物に家庭を無茶苦茶にされる、と言った話なんです。これが久々の当たり映画。

 

 

f:id:yellowrace:20200328040409j:image

 

3人の仲は冷め切ってるからそれぞれの心の拠り所となるのが村田だけ、始めこそ終始にこやかで人当たりの良い彼ですが徐々に本性を表してくるのです。。怪しげなビジネスに誘ったり高圧的に肉体関係を迫ってきたりするのですが今の生活に飽き飽きしている一家は簡単に村田の思うまま、人心掌握が完璧

3人が村田にハマっていくところだけでも中々見てて「うわ‥」ってなるんですけど何が1番やばいって村田と彼の妻、2人は鬼のような殺人鬼。証拠も残さないようにしっかり肉を一口サイズにして、骨と一緒に燃やして、その一部始終をしっかりと映像化してるんですよ、その時の2人の楽しそうな顔。。風呂場にて「解体現場」を見てしまった主人公に対して「へい、らっしゃい、」って、「骨を焼く時は醤油も一緒に」とか、いや料理人かいって少し思ったり。

f:id:yellowrace:20200328045208j:image

 

映画において「食事シーンは性行為のメタファーだ。」という言葉をよく聞きます。実際に性行為のシーンのように直接的な描写もありましたし食事のシーンで「あ、関係を持ったな」と思えるシーンもあったりそういう見方をしても面白いかなと思います。

 

村田の妻も妻で「獲物」に対して簡単に身体を売ります、行為中に息の根を止めるのです。「解体作業中」の村田と彼の妻との会話の中で、

村田「お前こいつと何発やったんだー?俺のよりも良かったかー笑」

「覚えてなーい笑」

 

みたいな会話とか聞いているだけで頭おかしくなりそうですよね。極め付けには「お前を殺すか生かすかも俺次第、ボデーを透明にしちゃえばいいんだ」というのです。脅されて主人公である父は次第に村田らの殺人行為に加担するようになっていきます。

 

鑑賞中、「村田の言うことも正論なところあるかもしれない。」と思えてきましたし、私自身も村田に洗脳されているのかも、と怖くなってしまいました。私的には引っ込み思案で臆病な社本が変わっていく姿に感動すら覚えました。そんな所も含めてこの映画は怖かったです。

 

 

「狂った村田一家に翻弄される社本一家、父はそれにどう立ち向かうのか」

 

全部言ってもつまらない(大分言ってしまった笑)のでここからあるどんでん返しもろもろを映画を通してぜひ感じてほしいです。

 

 

 

 

 

「ボデーを透明にしちゃえばいいんだ」

「どこでくたばってもらうか、それを決めるのは俺だ!」

それにしてもこれらのセリフ、いつか使ってみたいですね、

 

もしかしたら監督の園子温は自分が現実世界でできないことを映画内でしてるのではないか、そう思えるほど人の中にある悪い感情がむき出しの映画だと感じました。園子温に殺人や洗脳の欲望があるのか定かではありませんが、少なくとも映画の中でやりたいことはしているのでしょう。

 

その気持ちは多少なりとも私にもあるわけで、洗脳や殺人まで行かなくとも、自分が映画を撮るに当たればそのような過激なシーンを作り出して満足するのかもしれないと考えさせられた映画でした。

ブログを始めて感じたこと

はてなブログを始めて早3ヶ月ほどが経ちました。

 

飽き性である自分がここまで続いているのは「自分の感じたことを忘れないうちに文字に残せる」「見返した時に自分の考え方というものを再認識できる」という点だと思います。

 

 

知り合いの中にもブログを楽しみにしている人もいますのでその人達のためにも頑張って続けていこうと思うのですが何より自分が1番楽しんでいる気がします。

 

 

 

 

日常に感じる小さい幸せでしたり言葉に表しにくい、得体の知れない煩わしさなどを言葉に残せることに魅力を感じますし、何か面白い事はないかとアンテナを張って生活していくことでぼーっと生きていることは無くなります。ブログは自分にとってプラスになっている。と感じました。

 

 

 

 

これからも日常の出来事や私の考えなど、時間に余裕がある限り更新していきたいと思いますのでよろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

それではまた。

ごめんねマイペット①

飽き性な私は幼少期にたくさんの生き物を飼っては死なせており、父から「飼い殺し名人」というあだ名を付けられました。そんな私と飼っていた生き物との思い出を、懺悔と追悼の意味を込め話していきたいと思います。今回のエピソードは「おたまじゃくし」です。

 

f:id:yellowrace:20200104154908j:image

 

小学2年生のころ、毎日のように近所の田んぼで水生生物を捕まえにいくのがマイブームであった私は、ある日突然「おたまじゃくしを飼いたい!」という気持ちがムラムラと湧いたのです。今になれば何故気色の悪いそれを選んだのかは不明ですが、とにかく私の中でおたまじゃくしフィーバーが起こったのです。当時の田んぼは腐るほどおたまじゃくしが住んでおり、捕まえるのには最適な環境でした。ある日、それらがいつもより多く捕れた日がありました。今日は絶好のおたま日和だ、飼うなら今日しかないよね。

 

 

 

 

 

すぐさま大きめの虫かごを用意し、「おたまが可愛そうだから他の仲間も入れてあげよう。」とメルヘン思考により水槽の中にはおたまじゃくしの他にヤゴ、フナ、ヒルなどを入れ、「水族館みたい‥」嬉しそうにカゴを上から下からのぞいておりました。馬鹿丸出しで笑えてきますね。水族館を何だと思ってるんだ!

 

 

 

問題が起きたのは次の日です。虫かごを覗くと水の中が濁っており中を覗くと、ヒルはおたまじゃくしの血を、ヤゴは体液を吸っていました。生き残っているおたまじゃくしは数匹でその水槽はヤゴとヒルの統治下。フナに至っては水道水のカルキにより死んでいました。親カエルが見たら失神確実な地獄絵図でした、超ウケますよね。

 

 

f:id:yellowrace:20200104154854j:image

 

 

 

弱冠8歳にして食物連鎖を目の当たりにした私は思いました。

 

「ヤゴかっけえ!」

 

 

 

前日までおたまじゃくし命の私でしたが、水槽の中で弱者が強いものにやられるといったシチュエーションが嬉しかったのでしょう。気の毒ですが気持ちの悪いヒルと全てのおたまじゃくしを田んぼに捨てました。だって気持ち悪いんですもの

 

 

「これからはヤゴの時代だ」後に水道水によって全滅する事も知らずに、私はヤゴの飼育をもくろむのでした。