独り相撲日本代表

取るに足らない戯れごと

ごめんねマイペット①

飽き性な私は幼少期にたくさんの生き物を飼っては死なせており、父から「飼い殺し名人」というあだ名を付けられました。そんな私と飼っていた生き物との思い出を、懺悔と追悼の意味を込め話していきたいと思います。今回のエピソードは「おたまじゃくし」です。

 

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小学2年生のころ、毎日のように近所の田んぼで水生生物を捕まえにいくのがマイブームであった私は、ある日突然「おたまじゃくしを飼いたい!」という気持ちがムラムラと湧いたのです。今になれば何故気色の悪いそれを選んだのかは不明ですが、とにかく私の中でおたまじゃくしフィーバーが起こったのです。当時の田んぼは腐るほどおたまじゃくしが住んでおり、捕まえるのには最適な環境でした。ある日、それらがいつもより多く捕れた日がありました。今日は絶好のおたま日和だ、飼うなら今日しかないよね。

 

 

 

 

 

すぐさま大きめの虫かごを用意し、「おたまが可愛そうだから他の仲間も入れてあげよう。」とメルヘン思考により水槽の中にはおたまじゃくしの他にヤゴ、フナ、ヒルなどを入れ、「水族館みたい‥」嬉しそうにカゴを上から下からのぞいておりました。馬鹿丸出しで笑えてきますね。水族館を何だと思ってるんだ!

 

 

 

問題が起きたのは次の日です。虫かごを覗くと水の中が濁っており中を覗くと、ヒルはおたまじゃくしの血を、ヤゴは体液を吸っていました。生き残っているおたまじゃくしは数匹でその水槽はヤゴとヒルの統治下。フナに至っては水道水のカルキにより死んでいました。親カエルが見たら失神確実な地獄絵図でした、超ウケますよね。

 

 

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弱冠8歳にして食物連鎖を目の当たりにした私は思いました。

 

「ヤゴかっけえ!」

 

 

 

前日までおたまじゃくし命の私でしたが、水槽の中で弱者が強いものにやられるといったシチュエーションが嬉しかったのでしょう。気の毒ですが気持ちの悪いヒルと全てのおたまじゃくしを田んぼに捨てました。だって気持ち悪いんですもの

 

 

「これからはヤゴの時代だ」後に水道水によって全滅する事も知らずに、私はヤゴの飼育をもくろむのでした。