独り相撲日本代表

取るに足らない戯れごと

ごめんねマイペット②

 

同世代の人であれば「ムシキング」を知らない男子はいないのではないでしょうか。ムシキングとは昆虫を題材としたアーケードゲームで、ゲーム化やアニメ化もされた、紛れもなく私の青春です。当時の私のお気に入りはヘラクレスラッキーブルー。これまでの人生であんなただのカードに使ったお金の総額っていくらほどなのでしょうか、母には非常に迷惑をかけました。しかしながらそれほど大流行だったのです。「自分もカブトムシを飼いたい!」当時のムシキングブームは私を奮い立たせたのです。そう、今回は「カブトムシ」です。

 

 

 

f:id:yellowrace:20200105210619j:image

 

カブトムシを飼育するとなれば、その辺で捕まえてと言うわけにはいきません。そこで父に「カブトムシ飼って!」と頼んだのです。ごめんねマイペット①https://yellowrace.hatenablog.com/entry/2020/03/13/050139でも言った通り私には「飼い殺し名人」という異名が名付けられており、信用はゼロ、しかしながら意外にもすんなりOKを貰って、ペットショップへ行くのを楽しみにしていました。おそらく父もカブトムシが好きだったのでしょう。後日父は私が幼稚園へ行ってる最中に知り合いから大量のカブトムシを貰ってきたそうで、大きめの衣装ケースの中に土や木などを入れ、何十匹もいるカブトムシをそこで育てていました。ペットショップならヘラクレスとか買えたのになあと思いながらも私はカブトムシの飼育をし始めました。

 

 

 

f:id:yellowrace:20200106134829j:imageここまで大きくはなかったと思いますが、このタイプの衣装ケースでした。

 

 

 

 

ヘラクレスでなくてもいざカブトムシを目の前になると、夢中でベランダでカブトムシを戦わせました。両手に2匹のカブトムシを持ち、お互いのお腹側を引っ付けさせるのです。カブトムシは戦いの際踏ん張りやすいよう、足先がイカリ状になっており、お互いが絡み合ったらなかなか取れないのでわちゃわちゃするのです、それを何度も何度もやっていたので弱らせて死なせていましたし、回転させながら上に放りなげて「トルネードスロー!」とわめきながら遊びました。また、衣装ケースの蓋を開けてカブトムシと遊ぶわけなのでよく飛んで逃げられました。「あぁ、逃げよったわ笑」と他人事な気分でした。子供は残酷ですね、

 

 

 

 

 

毎日のようにカブトムシと遊んでいた私ですが、あある日ゲーム場にアニマルカイザーといったまた別の生き物バトルアーケードゲームが出現したことから、ムシキングに急に飽きてしまい、そこからベランダへ行くことはなくなりました。父が懸命に飼育することも知らず次の事に熱中していたのでしょう。飼い殺し名人の本領発揮です。それと同時にカブトムシの熱も覚めたので、そこから衣装ケースのカブトムシがどうなったのか知らないですし、気づくとベランダにカブトムシたちはいなくなっていたのです。

 

 

 

私は生き物を飼育するよりも、ペットショップで眺める方が向いているんだなと今になって感じた出来事でした。せっかくなら進化の過程で食用にでもなってくれれば、飽きたらカブトムシを食べるって言う慣習があればよかったのにな、とまで思う次第です。。